CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
天使?
て事は?


「え?…じゃあ,私を迎えに来てくれたの?」

「ああ。有り難く思え。全く…ボーナスが出るからわざわざこの私が向かってやったんだ。そうでなければこんな仕事など…」



天使は小言が多かった。





「…でも良かった…地獄行きじゃ無くて…天使さん,私を連れてって。」


盗み食いの私にも,神様は,天使様は見ていてくれたんだ!

日頃の行いを!!!


思い残すのは,この机の上にあるプリンしか無い!

待っててね,プリン。
私きっと生まれ変わって,次こそはおなかいっぱいプリン食べるね!!


「ああ。その前に…私の名前は水(すずむ)だ。天界に着いたら『水って天使様は最高に良い仕事してました』と言うんだぞ。出来れば上層部に聞こえるようにな。」








がめつい。




そしてこの時,奴の名前なんか聞いていなければ,今頃天界で安穏と暮らせたんだ。
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