【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~


女子キャプテンに鈴がケガをしたから保健室に運んでくれと言われ、改めて鈴を見る。



あれ?


なにか違和感を感じ、鈴に顔を寄せ前髪をかき上げた。





「プッ」


何これ?


デコにタンコブ出来てんじゃん---




お前、可愛いなっ!


思わずツンと鈴のデコを突付くと、鈴が盛大に痛がっていた。




まー、痛いだろうな?




「何すんのよ!痛いじゃないっ」



涙目で怒っている鈴が、あまりにも可愛くて可愛すぎて笑っちまった。



なんかまだ、怒ってるし。


なにこの犬、スッゲー可愛いんだけど?




「お前、タンコブ出来てるぜ」



そう言ってやれば、鈴は手を額に持っていき確認する。



タンコブが額に出来ている事が分かった鈴の顔が、一気に真っ青になる。



あ…、かわいい---


そんな鈴の一つ一つの動作があまりにも可愛くて、無性に抱きしめてぐりぐりしたくなった。



そんな事は、しねぇけどな。




まっ、しょーがねー。


俺様が保健室まで、この犬を連れて行ってやるか---





「ほら、おんぶしてやるよ」


しゃがんで鈴に背中に乗るよう促すと、鈴はオロオロとしだした。




やっぱ、可愛い犬だ。


うーん、柴犬あたりか?


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