【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~
「…キスした」
鈴も俺の事が好きだと言ってたし、もういいっか…。
開き直った俺は覚悟を決める。
ゴメンな、鈴---
「鈴が保健室で寝てた時、キスしました。ごめん…」
なにかを考えるように首を捻っていた鈴の顔が、だんだんと赤くなってくる。
「なんで保健室でキスしたの?」
「…鈴が、…………………可愛かったからつい…」
そう言った途端、更に顔を赤くする鈴が可愛くて、つい額を小突いてしまった。
ほんっと、可愛いよな。
鈴ってさ---
「じゃぁ、もう一回…」
と顔を近づけてまたキスをしようとしたら、頭を叩かれた。