【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~
保険のセンセーが、どうしたの?と言いながら、俺達の前にきた。
それに答えると今度はセンセーが、素早く鈴の手当てを始めた。
「………」
手当てをし終わると今度は鈴とセンセーが、お嫁さん話しで盛り上がり始めた。
その話しを聞いて、鼻で笑ってしまった。
「センセー、鈴がお嫁さんって笑っちゃいますよー」
俺は二人に向かって、ゲラゲラ笑った。
「あら、女の子にそんな事を言うものではないわよ?もしかすると、あなたのお嫁さんになるかもしれないし?」
センセーのその言葉に驚いた。
えっ?
鈴が俺の嫁?
イヤ、ありえないっしょ。
俺の彼女の早紀ちゃんだったらまだしも、鈴だろ?
うーむ………?
一分考えてみたが、答えは変わらなかった。
うん、ないな。
絶対ない、全くないと頷く。
「いや、センセー。それはありえねぇーから」
なんて言ったら、鈴が肩を落としていたのが横目に見えた。
何?
まさか俺の言葉にガッカリしたとか?
まさかな---