【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~
「マジで?」
「あぁ…。そんな事よりまずは謝ることが先決だろう?」
あー…、コーラぶちまけた事か?
ってそれは、お前の発言が原因だろうが。
「あーーーっ…、ごめん。………で?」
「そういうわけだ。お前が近くにいると上手くいくもんもいかなくなるから、近づかないで欲しいと頼んでいる」
コーラまみれのタオルをテーブルの上に乗せた亮平は、真剣な顔で俺をジッと見る。
何故俺が、鈴に近づいちゃいけないんだ?
納得がいかねぇ---
「俺が近くにいると何で上手くいかないんだよ?わけが分かんねぇ。鈴に近づく近づかないは俺の勝手だ。亮平にとやかく言われる筋合いねーし」
まぁーな…、と言った後そのまま何も言わなくなった亮平に、俺は眉間にシワを寄せてしまった。
しかし、鈴と亮平ねぇ---
ふーん…、もし上手くいったら二人は恋人にでもなんのか?
そう考えたところで、何か胸の中がモヤっとした。
んん?
でもって、ムカっとする。
……………ん?ムカッ?
あれ?
俺は今、なんでムカッときたんだ?