【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~


理科実験室でボーっと授業が始まるのを待っていたら、香織ちゃんが一人で室内に入って来るのが目に入った。


その横には、いつもいるはずの鈴がいない。




トイレにでも行ってるのか?


少し気になったがチャイムがなったら来るだろうと思い、机に肘をついて目を瞑った。




キーンコーンカーンコーン---


チャイムがなって目を開ける。



周りを見渡したが鈴がいない。


扉を見ても、もう誰も入ってくる気配がしなかった。





なんだろう?


虫の知らせとでも言うのか---




無性に嫌な予感がした俺は席を立ち、まだセンセーが来てないのをいい事にドアからソッと抜け出て廊下に誰かいるかを確認する。



廊下には人っ子一人、いなかった。


取り合えず鈴を探しに行くか…?と思い廊下歩く。




この焦りはなんだろうか?


もしかして鈴になにかあった?



イヤ、それはないだろう。


こんな学校内で事件に巻き込まれるわけがない。




でも本当に胸騒ぎが酷い---


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