【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~


「…ごめんなさい。もうしないから許して?」


「…約束通り、付き合いは解消だ」



非情だと言われようがこれ以上、大事な鈴を傷つける早紀ちゃんとは一緒にいたくない。


早紀ちゃんに泣きながら懇願されたけど、俺はやっぱり早紀ちゃんを許せなかった。



鈴を階段から、突き落としたんだから---





「…だって、私の事全然見てくれないんだもの。…お願い、私の事を見て?私の事、好きだったでしょ?」


「…そうだな、好きだった。凄く好きだったけど、ごめん。もう早紀ちゃんとは付き合えない」




早紀ちゃんは涙に濡れている顔を手で覆い、走り去ってしまった。


これでもう、鈴には手を出さないだろうか?



早紀ちゃんを追い込んだのは俺だ。


その事は本当に申し訳ないと思っているが、早紀ちゃんとはもう付き合えないんだからしょうがない。




今後、俺はどうすればいいんだ?


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