color【完結】




お弁当の汚れや僕のだろう血のあとを綺麗にして、教科書はゴミ箱に捨てて僕は学校を出た。


鞄はどうしよう。さっき気付いたけれど、鞄の底は引きちぎられてそれはもう鞄の役目を果たさない皮切れとなっていた。不良って力が強いんだな…。




お茶でも買おうと思って自販機の前に立つ。ポケットに手を入れて気付いた。ああ、財布がない。


財布を、取られてしまった。


僕の生活費。どうしよう。




とりあえず家に帰らないことにはどうしようもないので、感覚がなくなるほど痛む足を引きずって帰った。










次の日はやっぱり熱が出た。






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