color【完結】
それから3日後。
学校に行くのはさすがに恐ろしかったけど、行かずにどうすることもできないので学校へ行った。
教室の前。足がすくんで、動けない。
まだ誰もいない教室。声もしないし、人の気配もないのに、とてもとても恐ろしい。
手が震えて、ドアを開けることさえままならなかった。
結局向かったのは、屋上。
当たり前だけど鍵は開いていなくて、僕は小さくくぼんでいる階段上のスペースに小さくなって座り込んだ。ここなら、下から見えないし。
膝に顔を埋めて、考える。
どうしてこうなったんだっけ。
顔面に力を入れて、目を固く閉じる。
そうしないと、泣いてしまいそうだった。
死ねと言われたからじゃない。
初めて自分自身で、生きているのが嫌になった。
僕はもう、死にたい。