はちみつ色の太陽
それにしても、日下部親衛隊とのイザコザのことを知っているのはあの場にいた私達だけなはず。
それなのに、それが噂になるだなんて……まさか、親衛隊の子たちが自分たちに不利な噂を流すわけもないし。
もちろん、私だって噂なんか流していない。
だとしたら、一体誰が?
いや、そんなの誰だとか予想する必要もないんだけど――――
「美月ちゃーんっ。次の授業、体育で水泳だよっ」
だって、この人以外考えられないから。