はちみつ色の太陽
 



言いながら思い出すのは――――初めて言葉を交わしたあの時の、蜂谷の様子。


突然具合が悪そうに倒れた蜂谷は、驚くほどグッタリとしていて苦しそうだった。


熱い身体、気になる程でもないけれど、所々赤く色付いた肌も。


それも全て女特有の事情のせいだとしたら、蜂谷は結構大変な部類に入るのだろう。



「まぁ、生理になると貧血になる子も多いみたいだし、酷い子だと吐いたり気持ち悪くなったりとかもあるみたいよ?」


「……ふぅん、」


「あ、だから、そういう時の女の子にはね、基本的に優しくしなきゃダメなわけ。男はそういうのないから全然わかんないけど、女の子ってホントに大変なんだよー」


「……、」


 
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