はちみつ色の太陽
 



「……ありがとう、日下部くん」


「……は?」


「嬉しい……本当は心細かったし、自信なかったから。だから、日下部くんと一緒に実行委員できると思ったら安心した」


「っ、」



言いながら苦笑いを零せば、日下部くんは驚いたように目を見開いた。


……だけどたった今、日下部くんに伝えた通り。


やっぱり、実行委員を一人でやるのは心細くて。


あんなに偉そうなことを言ったけど、それでも私は、やっぱり日下部くんと二人で仕事がしたかった。


日下部くんと二人で、スポーツ祭実行委員をやりたかったんだ。



 
< 159 / 461 >

この作品をシェア

pagetop