はちみつ色の太陽
 



「え、えへへ……ねぇ、私も……そう思うんだけどね?」


「そう思うなら、夏に黒タイツとかやめろよ。っていうか、せめてカーディガンとか脱げよ、よく長袖なんか着てられるな……」


「えへへ……うん……」



曖昧に笑って誤魔化そうとする私に、日下部くんがあからさまに眉根を寄せたのがわかった。


だけど私には、いつだってそうする以外の方法がなくて。


だって、日下部くんの言うことは最もで、私自身も同じことを、ほぼ毎日のように思ってるくらいだから。



 
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