はちみつ色の太陽
「……日下部くんは、白坂さんのことどう思ってるの?」
「……は?」
「日下部くんは、どうして白坂さんの告白、断ったの?」
苦しくて、苦しくて。
それなのに、何故か聞かずにはいられなかった……というより、自然とその質問が口をついて出ていた。
相変わらず顔には、ヘラヘラと笑みを貼り付けたまま。
足元に落ちていた、珍しいシルバーのポスターカラーを無意識に拾いながら、私は日下部くんの答えを待っていた。
「……どうして、そんなこと聞く?」
「え?」
「どうして、そんなこと知りたいんだよ」