はちみつ色の太陽
――――“ それに ”
「……誰も。本当の俺なんか見てない」
「……え?」
「アイツも、他の奴らも。見てるのは俺の外見や上っ面だけで、本当の俺を知らないから……好きだなんて、言えるんだ」
「っ、」
「本当の俺を知ったら、きっと誰も、俺のことを好きだなんて思わない」
まるで、七日間しか生きられないことを嘆く蝉のように。
苦しそうに吐き出されたその言葉に、私は返す言葉が見つからなかった。