はちみつ色の太陽
 




「だけど……その話を、蜂谷がお前に話すとは、到底思えない」


「な、何……?なんのこと?」


「だって、俺のことが好きだとか言ってる奴に話したら、付き合ってる意味がないし?それに……蜂谷が、もしも俺と少しでも別れたいと思ったなら。お前みたいな、俺に好意を寄せてる女だけには、頼まないだろうな」


「……っ、」


「そもそも、そういう裏工作が、アイツみたいなヌケてる奴に出来るとも思えないけど」


「ミツキちゃんのこと、信じるっていうの!?どうして!?ミ、ミツキちゃんはっ、ホントに……っ」


「……大体にして、お前って、根本的なところが間違ってるしな」


「え?」


「どこの世界に、彼女よりも、どうでもいい女の言葉を信じる男がいるんだよ」



 
< 234 / 461 >

この作品をシェア

pagetop