はちみつ色の太陽
【今日は、花火大会に来てまーす♪】
【今、花火なうだよー♪】
本当に、一緒にいるんじゃないでしょうね……
やっぱり、ほぼ同時に届いたミドリと刈谷くんからのメッセージに、流石に疑いで眉間にシワが寄った。
「……蜂谷さん、大丈夫?」
「……へ?」
「疲れちゃった?」
だけど、そんな私の仕草が勘違いをさせたのか、不意に掛けられた声。
思わず顔を上げれば、私を心配そうに覗きこむ高橋くんと目が合って。
慌てて携帯をしまうと、私は「大丈夫だよ!」と両手の平を突き出し笑顔を見せた。