はちみつ色の太陽
再び苦笑いを零せば、未だに繋がれたままの手に力が篭った。
――――私が、紫外線アレルギーであると診断されたのは約3年前のこと。
朝起きた時はすごく元気で、朝ご飯だって普通に食べられたのに、夏の暑い日、外に出てしばらくすると気持ちが悪くなる。
最初はその程度で、日陰に入って休憩すればしばらくして元に戻るから、あまり気にも止めずにいた。
だけどそれが連日続いたある日、ついに気持ちが悪くなったまま意識を失って。
最初に行った病院では軽い熱中症による脱水症状だと診断されて、点滴をする程度で終わったのに……
また翌日、同じように太陽の下にいたら気持ちが悪くなった。
だけど今考えても、そんな風に具合が悪くなるのは決まって夏の暑い日、空に太陽が高く上がっている時で……
日が傾いて、夕方近くになると昼間の体調不良が嘘のように不思議と軽くなる身体。
そんな自分の身体に違和感を覚えたけれど、無知な私はそれでも全ては気のせいだと自分に言い聞かせていた。