はちみつ色の太陽
「え……えっ!?あ……っ、ご、ごめんっ!!」
「お前……やる気あるのかよ……」
「う……、ご、ごめんなさい……」
「そんなんじゃ、マジでスポーツ祭までに間に合わないぞ」
言いながら、呆れたような溜め息を吐き出す日下部くんを前に、思わず血の気が引いていく。
ああ、もう……!
本当に、何やってるんだろう私……!
日下部くんのことを意識し過ぎて、考え過ぎて……アーチ作りの作業が疎かになるなんて。
だけど次の瞬間、恥ずかしさで赤くなった顔を隠すように俯けば、不意に……ゆっくりと伸びてきた日下部くんの手が、私の頬に触れた。