はちみつ色の太陽
 


「……絵の具、顔に付いてるし」


「っ!!」


「子供かよ……」



フッ、と。綺麗に口角を上げながら。


親指で、私の頬に付いていたらしい絵の具を拭ってくれた、日下部くん。


な、な、な…………っ!!


その笑顔と仕草に思わず反射的に立ち上がり、私は慌てて後ろへ一歩、足を退いた。


……と、



 
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