はちみつ色の太陽
 



だけど、そんな風に戸惑っているのは私だけで、日下部くんは相変わらず冷静だった。



「……悪いんだけど」

「……へ?」

「……どいてくれる?」

「っ!?」

「さすがに……、近過ぎ」

「あ……あっ!?ご、ごめんなさいっ」



ヒエーー!!私ってば、何やってんの!?


慌てて日下部くんの上から身体をどかせば、私を抱え込んだ時に尻餅をついたせいで腰を痛めたのか、視線を落として腰を擦る日下部くん。


や、やってしまった……

ほんと、穴があったら入りたい……


注意される前にどくのが常識でしょ、私のアンポンタン……


 
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