はちみつ色の太陽
「――――残念ですが、医師として問題ないとは言えません。そもそも、体内にある抗体が一定量を超えて紫外線アレルギーを発症したと考えたら、太陽の下での部活動が原因の一つであるとも考えられなくはありません」
そう、アレルギーを発症した原因が、大好きな水泳かもしれないと言われた瞬間。
私の目から、音もなく零れた涙の雫。
確かに先生の言うとおり、焼けた肌を見れば一目瞭然。
水泳部の屋外プールでの練習中、炎天下の下で泳ぎ続けていたことで、体内にある抗体が一定量を超えてしまったと考えるのが普通だろう。
だけど、でも。
そんなの、あんまりだよ。
私にとって水泳は、もう生活の大半を占めていて。
水泳部のみんなとも、全国に行こうねって、そう約束して今日まで辛い練習にも耐えてきたのに。
それなのに今、私からそれを取り上げるなんて、そんなの、あんまりだ。