はちみつ色の太陽
「ですので……このまま水泳を続ければ、紫外線アレルギーは悪化していくかもしれないということです」
「そんな……っ、」
「残念ですが、水泳部として続けていくことは医師の立場である私からは許可できません……。ただ、室内のプールであれば、水泳をすることは可能ですので、それなら―――」
「っ、それじゃあっ、それじゃ、ダメなんです……っ!!私は、水泳部のみんなと……っ。みんなと、水泳を、続けていきたいのに……っ!!」
だけど、どんなに私が声を張り上げようとも。
どんなに涙を流そうとも、私一人のために現実が都合良く変わってくれることなんてなくて。
私が通っている中学には屋外プールしかないし、公立中学の水泳部にも屋内プールで練習する余裕なんてない。
だから、どんなに願っても、私の願いは叶わなかった。
大好きな水泳部のみんなと泳ぐことを諦めるしか――――私には、方法がなかったんだ。