はちみつ色の太陽
――――私は、太陽に嫌われている。
夢も現実も、全部嘘だと思いたかった。
だってそんなの、受け入れられるはずもない。
悲しいとか辛いより、ただ悔しくて。
どうして、自分だったのかもわからない。
もう、諦める以外の方法を知らなくて。
簡単に強くなれるほど、大人じゃなかった。
嘘でも笑わなきゃ、壊れそうで。
それが、あの日の精一杯だった。
本当は、諦めたくなかった。
本当は一緒に、前を見ていたかった。
だから、最後にもう一度だけ。