はちみつ色の太陽
「ミィ、どうした?戻っておいで?」
「にゃあ、にゃあん」
「っ、」
スリスリと、日下部くんの声に従うこともなく、相変わらず私に身体を擦り寄せてくるミィちゃん。
こんな彼女がいたら可愛いだろうなぁなんて、呑気に考えながらミィちゃんの柔らかな毛を撫でていたら、私は今更になって、ミドリに言われた言葉を思い出した。
“――――あんたと陽くんが付き合ってるんじゃないかって、今、学校中のみんなが噂してるよ!!”
オイオイ、本当に今更だけど、ちょっと待ってよ。それって物凄く、危険な状態なんじゃないの?
それはもう、ミィちゃんの身の危険を心配している場合じゃないほどに。