はちみつ色の太陽
 



「ウ、ウチは昨年、18年飼ってたネコが亡くなって、亡くなった時はそれはもう家の中はお葬式状態で…………家族全員ネコ好きだし、タイミングさえ合えば、いつかまたネコを家族に迎え入れたいねって話してたくらいなんです……」


「本当か……?」


「もちろんっ。だから、ミィちゃんのことも絶対幸せにする自信はあるし、ミィちゃんに苦労を掛けるようなことだけは絶対にしません!!」



一体、何を、人様の娘をお嫁に貰うお婿さんみたいなことを言ってるんだよ自分……!と思ったけれど、ここまできたら後には引けない。



「……本当、に」


「、」


「本当に……ミィのこと、幸せにしてくれるのか……?」



そうして日下部くんもまた、娘を嫁にやる父親のように、酷く真剣な表情で私を見つめ返した。



 
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