はちみつ色の太陽
 



「あ、あの……」


「ゆ、許さないからっ!!あんたに叩かれたって、学年主任に言ってやるっ!!後ろにいるこの子たちが、その証人だから!!」



思わず手に持っていたスリッパを後ろ手に隠したけれど、当たり前に後の祭りで。


怒りに髪を振り乱すリーダーの言葉に、後ろに控えた女の子たちも顔を青くしながら頷いていた。



「停学よっ!!あんたなんか、停学処分にしてやるからっ!!」


「そ、それは……っ」


「今更、どんな言い訳したって無意味だわ!!停学は免れないっ!!そしたら、そんなあんたに陽様もきっと嫌気が差すに決まってる!!」


「……っ、」


「あんたみたいな暴力女、陽様も絶対、願い下げで――――」


「…………先に、蜂谷に暴力奮ったのは、そっちだろうが」



 
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