先読み少女の歴史を越えた恋の行方
土方SAID☆
朝起きると隣に咲見が寝ていた。
普段は前髪で隠れて見えない顔が見える。
白い肌に長いまつ毛、ぷっくりとした唇は
女のようだ。細すぎず太すぎない輪郭。
「ぅ……ん。」
綺麗。
パチッと咲見が目を開いた。
目があった。飲み込まれそうな深い海を写したような漆黒の瞳。
「っっっっつつ!!!!」
咲見は驚いて瞬きを何度もした。
「どうしたのだ?そんなに驚くほどほど事ではないだろ。」
俺は、どうかしたのか?こいつは、男だぞ
「い、いや別になんでもねぇよ」
咲見の顔は異様なほど 美しかった