もしも超能力が使えたら



まずは、集中。



力を込めて…



浮かぶイメージをする。





そして、力を注ぎ込む…。




ぐっ、と私には重心がかかり、力は抜ける流れ出て…でも、ものと繋がってる。


そう、この感覚…!


いける。


浮かべ!!




ガタッ───。



右脚が浮かんで左斜めに立つ看板。


次は、左脚!



浮かべ…。


浮かべ!


ガタッ──。


次は、左脚が浮いて右脚が下がる。



(脚というのは看板のこと。)



うぅ、難しい。
重たくて形が上に長いとやりにくいみい。


浮くイメージがあまり、強くつけない。
ピン、と立たせて浮かべるにはどうやったら…


そうだ、横だったら?
別に浮かせなくても倒したら動かしたことになる、でしょ?



倒すなら簡単。



私のいる側から、強く押すように力をふりしぼって。


押せ!!




ガタンッッ――。



辺りに響かせて看板は倒れた。



「す、すごい!なにも触ってないのに。」

「っ、ふぅ…。疲れた…。結構、力つかったよ。」


私は額にかいた汗を軽く拭う。


「あ、ごめん!私のせいだよね。」

「違うよ、私が…自慢したいばかりに」

「でも、これ自慢になるよ!?いつからできたの?」

「実は…昨日の夜。」

「まぢ?!すご!」

「へへ…。」


本当に急だった。
あのメールのおかげ…。


そういえば、超能力自体が不思議であんまり思わなかったけど、なんで急にあんなメールが?

超能力の次に不思議。

どうやって、私に超能力をくれているのか。
誰にこのことを教えてるのか。
なぜ、私なのか…。

疑問点を見つければ数たくさん。


帰ったら、詳しくみてみるか。



って、今は!

< 14 / 81 >

この作品をシェア

pagetop