もしも超能力が使えたら
まずは、集中。
力を込めて…
浮かぶイメージをする。
そして、力を注ぎ込む…。
ぐっ、と私には重心がかかり、力は抜ける流れ出て…でも、ものと繋がってる。
そう、この感覚…!
いける。
浮かべ!!
ガタッ───。
右脚が浮かんで左斜めに立つ看板。
次は、左脚!
浮かべ…。
浮かべ!
ガタッ──。
次は、左脚が浮いて右脚が下がる。
(脚というのは看板のこと。)
うぅ、難しい。
重たくて形が上に長いとやりにくいみい。
浮くイメージがあまり、強くつけない。
ピン、と立たせて浮かべるにはどうやったら…
そうだ、横だったら?
別に浮かせなくても倒したら動かしたことになる、でしょ?
倒すなら簡単。
私のいる側から、強く押すように力をふりしぼって。
押せ!!
ガタンッッ――。
辺りに響かせて看板は倒れた。
「す、すごい!なにも触ってないのに。」
「っ、ふぅ…。疲れた…。結構、力つかったよ。」
私は額にかいた汗を軽く拭う。
「あ、ごめん!私のせいだよね。」
「違うよ、私が…自慢したいばかりに」
「でも、これ自慢になるよ!?いつからできたの?」
「実は…昨日の夜。」
「まぢ?!すご!」
「へへ…。」
本当に急だった。
あのメールのおかげ…。
そういえば、超能力自体が不思議であんまり思わなかったけど、なんで急にあんなメールが?
超能力の次に不思議。
どうやって、私に超能力をくれているのか。
誰にこのことを教えてるのか。
なぜ、私なのか…。
疑問点を見つければ数たくさん。
帰ったら、詳しくみてみるか。
って、今は!