もしも超能力が使えたら
ピーッ──。
本体のクーラーをみると、扉のようなものが開き、冷房が効いたみたい。
でも…。
「えっ、どうして?」
「今勝手についたよね?」
「怖…」
と、クラス中は心霊事件と大げさに騒ぎ始めた。
私の背中をツンツンとつつかれてる違和感…。
後ろを振り返ると、同じ班の華奈が
「今の怖すぎじゃない?」
と、言ってきた、
あー。
私の超能力だよ、って教えてあげたい。
でも…
「本当に、怖いよね。でも、ついてラッキーだね!」
「うん、だけど…」
「先生来たらまた切られちゃいそう。
黙っといた方がいいかもよ。」
少し、大きめな声で言う。
みんなが怖がったり、好奇心で騒がないように。
騒いじゃったら、せっかくついたのに消されて超能力が水の泡になるから。
「うげ、バレたらけされるしみんな静かにしろ!」
隣のムードメーカーの祐也(ゆうや)が聞いてたらしく、おかげでみんな、静かになった。
ひんやり、と冷たくなった時にチャイムが鳴り、先生が来た。
みんな、笑ったりして不自然だと思った先生。
だけどなんとか誤魔化してなんとかバレなかった。
そして、朝の会は終了。