もしも超能力が使えたら




放課後──。



私は、美月とバド部の集合場所へと向かった。


「こんにちはー。」


と、数十人の後輩から挨拶された。


「こんにちは。」

と、軽く笑顔で言ってむかった先は体育館。

そして…奥へ。

まだ、誰も来てない真っ暗な体育館。
足跡だけが響いていて、すごく不気味。

証明は、奥のスイッチからでもできるから、と私たちは奥まで行くがさすがに怖くて、お互い体をぶつけながらいく。




「スイッチ…あった! 」


ポチポチポチッ、と私は押すとすべての証明がつき鈍い光が差した。
さっきの不気味感が一気にきえた。


「今日の1時間目面白かったね!」

美月は話したくてウズウズしてたから、やっぱり急に話すと、わかってた私は


「シッ!もう少し静かに。」


只でさえ、響く体育館。
小声で話さなければ誰かに聞かれてしまう。


『わかった…。それでさ、ずっと2時間目から何かおこるかな?って楽しみにしてた!』

『えー、もうやらないよ?』

『どうしてっ』

『だって…疲れるし。』

『…そう。でも、一回だけ!ね?』

『んーでも、美沙子と莉奈に嘘つく罪悪感が。』

『言ったらいいんじゃない?』

『そうだけどさ。』

『明日、1時間目に先になにか動かすからみといて。って言ってしたら?』

『でも、美沙子は正意義感強いからやめろ、って言うよ?莉奈は、きっと不気味がる。』

『だけどっ!大丈夫だよ、私は…』

『それは、美月だからだよ。
二人はそう、美月みたいには思ってくれない気が… 』

『なら、黙っといた方がいいね。
でも、お願い!1回だけ!ね?』

『んー、わかったよ。』

『やった♪』


私たちはこそこそ話をやめて、平然と全く違う話になった。











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