もしも超能力が使えたら
予想通り、また悲鳴が上がる。
美月はどんな顔してるんだろ?
チラ、と横を向いた瞬間。
バリンッッ───。
「あっ…。」
教室のどこかで割れてしまった。
どうしよう!?
私、視点外しちゃった。
誰か、ケガしてないよね!
私は、その場に立って何処で割れたか確認する。
でも、みんな騒ぎまくって全くわからない。
「…だ、大丈夫か!?」
先生は、後ろまで駆け寄った。
後ろ!?
私は、後ろまで走り出す。
みんな野次馬になってみている、その先へ。
みてみると、ちょうど誰もいないところで割れていたみたい。
よかった…
ほっ、と安心したその時