もしも超能力が使えたら



理科室には後ろにもボードがある。
だから、それで書こう


「幽霊だ、と言われているものです。
怖がらなくていいよ。
さっきは間違って手から滑り落ちてしまった、ごめんね。」


長文だけど…そうしよう!




黒ぺんに視点を送り、書くイメージ。

そして。浮かせる


ふわ、っと浮き私は手に持ってるような感覚で早く書く。


カッカッカッ…と音が鳴る。



「えっ、ゆ、幽霊!」

「みんなみて!」

「な、なに…!」


やっと、書き終わると悲鳴はなくなった。



「幽霊?」


ひとり、つぶやいた声が聞こえた。


私は、まだ浮かせているそのペンで×印をかく。


「じゃあ、誰?」


ひみつ、と書いた。


「なんて、呼んだらいい。」


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