もしも超能力が使えたら




放課後



「ねぇ、天虹と話したい人たくさんいるみたいだよ?SNSで、南中の怪談ページにも、『出席番号一番、新田天虹』って書かれてる!」


美月は興奮気味に言う。
それは、すごい…。



「今日から、一日1回、新田天虹として働くよ。」

「本当に!?」

「うん、なにかいいのないかなあ?」

「じゃあ、いつも休み時間に来てくれてる人のために明日、お礼を言ったらどう?」

「お礼?」

「あらかじめ、ドアに紙を貼っといて。」

「ドア…」

「それで、ありがとう、って。」

「あー…、でも。んー。」

「やっぱ地味だよね。」

「え、違う!考えてくれて、ありがとう。
でも…他になんかお礼の仕方ないかな?」

「んー、そうだ。メールみてみる!」

「メール?」

「うん、詳しくみてなくて。
なんか他に方法あるかなって。」



< 33 / 81 >

この作品をシェア

pagetop