もしも超能力が使えたら





「私さ、もうできないかも。」



学校の帰り道、美月に「あと3回なんだよね。」と言った。


「えっ!?どうして!」

「超能力にも、期限があるんだって。」

「って、誰が言ったの?」


はっ、とした。

あんまり教えちゃいけないんだっけ。
誰とかは知らないンだけどね


「んー、わかんない。」

「なにそれ」

「とりあえず!いつか使えなくなっても何も言わないでね…。」

「うん…。」

「そういえばさ、美沙子、新田天虹嫌ってるよね。」

「それ思ってた!おかしい、変だって常に言ってるしね…。」

「うん、だからもう…やめよっかな。なんて…」

「え?」

「え?ってなに。」

「あと3回も使えるんだよ。だから、3回…」

「…3回だけ、だよ。」

「…………方法とかないの?私、たのしみなんだよね。新田天虹の正体を知ってていつも見てるの(笑)」

はは、って寂しく笑う美月。

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