もしも超能力が使えたら
スッと力を抜いた。
その瞬間、私は膝から崩れ落ちるように倒れ込む。
美月は、スタッと着地して私の元に寄ってきた。
「彩音…!彩音!!」
「…っ、はあ、ハア…。」
マラソンしてきた後のように疲れた。
「お、お茶飲む?」
「う、うん…ううん、はあ、大丈夫…ハアハア」
「私のせいだよ…ごめん。」
「ハア、…っ、違う…よ。」
「やっぱ、お茶飲んで!」と、美月はわたしの鞄から水筒を出して私に飲ませた。
ごクッ…
「っぷはあ!ふぅ、生き返ったーっ。ハア…」
喉が乾いてたのもあったのか、少しマシになった。
「ほらね?まえ、美沙子が私に無理やり水のんだ時思ったんだけど…疲れたら水分補給だね!」
「ハア…っ、ほんとに!」
「しばらく、休む?」
「うん、ごめん…っ、ハア」
「日陰に行こ!」
美月は私を支えて近くの小さな公園にある木の下のベンチに座らせた。