もしも超能力が使えたら




「なにいってんの…彩音。」


お母さんは呆れたように見ている。


「中二病じゃないからね!?
見といてよ?!」


興奮を抑えきれない私は、すごく大声になる。
そのせいで妹に「うるしゃい」と怒られた。


うぅ、ごめん。



私はキョロキョロリビングを見渡すと、小さいけれどお箸が机に。
アレにしよう。


そう思い、お箸に集中し、力を注ぎ込む。



「はあ…あんたって子は。」

と、お母さんはキッチンへ向かった。

「お母さん!」と私は言いつつ、お箸に集中。


「どーちたの。」と、妹は私を揺さぶる。

集中しろ!私!!


浮く、浮け!!



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