もしも超能力が使えたら
これじゃあ、しょうもない。
もっと違うこと…
そうだ、もっと高く浮かせよう。
3mくらいに。
ぐっ、ともっと力を込め、地面から風がきてるように石を浮かせる。
「わあっ…!」
ついには拍手をしだす美月。
ふふ、次は…。
くる、くると回すのはあんまりイメージしにくいから、右手と一緒に回して、イメージを、強くした。
くる、くる。
と、ゆっくり小回りする小石。
「すごいよ!」
美月は、ものすごく感激していた。
もう満足になった私は、力を一気に抜いた。
その瞬間にカツッ、と落ちた小石。
「ふふ…すごいでしょ?」
私は自慢げに話す。
「うんっ!すごい、すごいよ!」
そんなに目を輝かされたら、私照れてしまう。
でも、自分でも信じられないくらいだ。
こんなに美月が感激するのは当たり前なのかもしれない。