もしも超能力が使えたら


「内緒だよ?」


別に知られてもいい。
そんな気持ちだったけど、どうせ見るまで信じないなら知られなくてもいい。


昨日わかったけれど、すごく体力を消費して、疲れきるからだ。
一回、一回見せてたら私の身が持たない。



だから…これでいい。



「うん、わかった!ねぇ、他のものでもできるの?」


他の物…



「うーん、今までにしたのは箱とかお箸とか軽いものばっかり。
だから、よくわかんないや。」


「そっかあ。じゃあ…、アレは?」


美月は軽く走って、私に見せたものは


「安全運転にご注意を。」と書かれた置く型の看板。

155センチの私と同じくらいの高さで、強く押したら倒れそう。
3㌔もあるかないか。


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