淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
「なっ…なんで!?
なんでなんでなんでなんで!?」
「落ち着け、海。
テンパりすぎだろ」
「だって、だって澪ちゃん…
悠雅、男…なのに…座ってる」
「あー
なんとなく言いたいこと分かるけど悠雅には伝わらねぇーと思うぜ?」
「……はやくしろ」
驚いている二人を前に少し殺気を放つ悠雅
…悠雅って…短気なのかしら
「海」
「澪ちゃん?」
「私は大丈夫よ
悠雅は…大丈夫だった」
「そ…そうなの??」
「……うん」
おそらく理由は…
………ゆうくんだから
「じゃあまた明日ねー!澪ちゃん」
「また明日なー。悠雅には気をつけろよー?(ニヤッ」
「お気をつけて」
それぞれの見送りの声を聞きほんの少しだけ微笑めた気がした
外は暗闇
私の笑みには誰も気づかない
たった一人を除いては…