淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
Love[愛]
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<興side>
「なぁ、俺も我慢できてあと2分なんだよ。
もう1発ぶっぱなしちゃうぜ?」
暗い倉庫の中、今もなお拳銃を構えている男と
「……好きにすればいい」
片方の口角を上げて怪しげに微笑する男
「へぇ?
それより黒澪さんはおめぇがここに来てること知ってんの?」
「……さぁ」
「その様子じゃあ言ってなさそうだな」
「言わなくてもいい」
「へぇ」
静かなやり取りの中
お互いの殺気だけが溢れ出す
「……で?
お前、どうするつもり?」
「……」
「このままだと、交戦するって捉えるけど...
いいのか?」
「……」
「………チッ
わりぃな
俺は気長じゃねぇんだ」
─────────パァァァンッッッ
待てないから2回もぶっぱなすとか頭おかしい?
ハッ
知ったこっちゃねぇ
全て
澪の為だ.....