淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
「澪…
もう一度お前の口から気持ちを聞かせろ」
「嫌よ」
そう言いたかった
だけど、さっきから優しすぎる表情で微笑んでいるあなたを見たら断れない
せめて顔だけは隠そうと、ソッと悠雅の胸に頭を預ける
「好き
悠雅が…一番好き」
「……上等だ」
…ちがう
聞きたいのはそんな言葉じゃない
顔を上げてジッと見上げると
「まだキスしてぇのか?」
爆弾発言が降ってきた
「……はぁ。違うわよ」
伝わらないか…と諦めていると
「俺は行動で示す」
私の視線の答えが返ってくる
「……私は言った」
「……」