淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
神様はいるんだろうか
幼い頃の疑問
今思えば馬鹿みたいだ
神がいたらこんな腐った人間、生まれてこないんだから
「おー
たまってるたまってる〜♪」
「……」
私は男について行くだけ
「へへっ
俺らに勝てると思ってんのかよ?」
「お前なんかすぐ殺れるぜ〜?」
集団に近づくたび聞こえる気持ち悪い声
「やっ
やめてください!
僕はただ、お財布を拾おうとしただけで…っ」
集団に囲まれているのは気の弱そうな男の子