窓際の山河くんの隣は。
もしかしたら、今回は山河くんはいつもの席を選ばないかもしれない。
けれど、それでも何故か私は嬉しく感じて、少しドキドキしていた。
もし、隣の席になったら、山河くんと喋りたい。
そう心の中で願っていたら、
「そこ、代わってもらえますか」
私の左隣の子に、頼んでいた。
ドキドキ、と鼓動が激しくなる。
山河くんの、隣の席になるんだ。
今日から、山河くんの隣なんだ。
昨日あんな風に、言われたからだろうか。
彼のことを変に意識してしまっている。
聞きたい。
どうして、私にあんなことを言ったのか。
聞かないと、何もかも集中できない、そう思った。