窓際の山河くんの隣は。

──────...


「ちょっと、待ってよ!!」


先々と早足で早く歩いて行く山河くんの後を、私は急いで追いかけた。


ちょっと前まではこんなこと、絶対に考えられなかったのに。
あの山河くんと、今こうして一緒に2人で帰っているんだ。

なんだか、とても不思議な気持ちになった。


「あ、空、すごく綺麗だね……!!」


ふと見上げると、綺麗な青空が広がっていた。
昨日とは少し違う色をしている。

真っ青な、絵の具で描かれたようなとても濃い、夏らしい色。

昨日みたいなシロクマは居ないな、とフフッとなった。

確かに、空を見るなって飽きないかも。
楽しいかもしれない。

そう思うとなんたが楽しくて、嬉しかった。
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