窓際の山河くんの隣は。

「あ、そうだ」


ふと思いついて、携帯のカメラロールを開いた。

そう、山河くんが撮ってくれたあの空の写真。
その写真を描こうと思った。


この綺麗な青色を絵で再現したい。
そう思った。


そしてあわよくば……


「山河くんにプレゼントしたいな」


なんて、考えてしまっている私もいた。

もう、今日は勉強する気になれない。
久しぶりに絵を描こう。


私は部屋の鍵を閉めて、絵に集中した。
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