窓際の山河くんの隣は。
二回目の山河くんの家。
一回目の時とはまた違う緊張感があった。
「お邪魔します」
なんだか、前より部屋がきれいになっている気がした。
「前は急だったけど、今日はお前が来るかもしれないと思ってちょっと片付けといた」
そう言って照れくさそうに言う山河くんを見て、私も照れてしまった。
そっか。
山河くんは学校に来る前から私を誘おうとしてくれてたんだ。
そう思うと嬉しくてニヤニヤが止まらなかった。
「こないだのカレー、二日目はもっと美味くなってた」
「ほんと?カレーは次の日のほうが美味しいってよく言うもんね」
何気ない会話がまたできるのが嬉しくて。
やっぱり山河くんと一緒に居る時間が楽しいと、そう心から思った。