窓際の山河くんの隣は。

二回目の山河くんの家。
一回目の時とはまた違う緊張感があった。


「お邪魔します」

なんだか、前より部屋がきれいになっている気がした。


「前は急だったけど、今日はお前が来るかもしれないと思ってちょっと片付けといた」

そう言って照れくさそうに言う山河くんを見て、私も照れてしまった。

そっか。
山河くんは学校に来る前から私を誘おうとしてくれてたんだ。

そう思うと嬉しくてニヤニヤが止まらなかった。


「こないだのカレー、二日目はもっと美味くなってた」

「ほんと?カレーは次の日のほうが美味しいってよく言うもんね」


何気ない会話がまたできるのが嬉しくて。

やっぱり山河くんと一緒に居る時間が楽しいと、そう心から思った。

< 42 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop