花日和~ハ ナ ビヨ リ~
18歳
風が気持いい。
机と椅子のひんやりとした温度と
静かな部屋。
冬には暖房もつくし
棚には漫画本やたたまってるジャージや
脱ぎっぱなしのジャージ。
ドラムやスタンドにかけてある
ギター類。
窓の近くにはインスタントコーヒーの
瓶やスプーン、コーヒーカップ。
部室とは思えない部室で
私は椅子を並べて横になっていた。
授業の声が少し離れた場所から
聞こえてくる
呪文のような教師の声とそして
やんちゃな生徒がはしゃぐ声。
あー、、
やっぱ一番ここが眠れる、、、
そうウトウトとまどろんで
背伸び
そしてあと何分かで鳴り出すであろう
ケータイの画面を
半目で眉にしわを寄せて見る女子高生
それが
朝から昼前までの
私の日常パターンだった。