貴方を想っていてもいいですか





家の近くのコンビニまできた時、大和先輩に会った。




最悪な時に会ってしまったと思った。




「那優ちゃん?…もしかして泣いてるの?」




「大和先輩…ウッ……グスッ…ヒック」




大和先輩は何も聞かずぎゅっと抱きしめてくれた。




「那優…」




これは大和先輩の声じゃない。



見なくてもわかる私の愛しい人の声。




「渚先輩…」




私は名前を言っただけで先輩を見ることはなかった。




「なぎ。お前が泣かせたのか。」




「いや、俺は…」




「泣かせたのかどうかって聞いてんだよ!!」




いつも穏やかで笑顔の大和先輩がここまで感情的なのは見たことがなかった。



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