羨望
その山は3か所から
登られるようになっており、
難易度は箇所ごとで変わらない。
3か所から頂上を目指すようになっていた。
そして班ごとに順次登っていき、
なるべく渋滞しないように
工夫されていた。
順番を待つ間、
加藤くんと少し話をした。
加藤くんはサッカー部に所属していて、
中学生の頃この山で
トレーニングをしたことがあるらしい
「もし疲れたり、体調悪くなったりしたら
すぐ言えな?」
優しくそう言ってくれた。
その言葉に笑顔で「ありがとう」と答えた。